2010.12.5 / GALLERIA Hall, Tokyo Design Center
2010年、早稲田大学繊維研究会は、「デザイン」力を用いて、ファッション本来の魅力を取り戻すための提案をします。
それが、"こころをうごかす"服です。
今、ファッションと呼ばれている分野では何が起っているのでしょう。
ファストファッションの流行に見られるように、ファッションの最先端としてのモードが、安価で再生産され、わかりやすい形で一般の消費者に広く行き渡っています。所謂「おしゃれ」な服が巷に溢れ、かっこいい・かわいい、外見のみに頼った分かりやすい服が売れています。
また、外見的な魅力のみに頼ってしまうことは、飽きたらすぐに買い替えられてしまうという単なる「消費」の対象に成り下がってしまうのではないでしょうか。
果たして服とは、かわいい、かっこよいだけでよいのでしょうか?
服の魅力は、一番単純化すれば、「服との関わりの中で起る変化」なのではないでしょうか。ですが、現状は外見上の変化にのみ焦点が当てられている気がします。
そうではなく、繊維研究会では「見る・買う・着る」などの行為から得られる"こころのうごき"を与える服こそ、本当の服の楽しさなのではないかと考えます。
服に触れた時の楽しみやワクワク、そういったものを服に取り戻す事を目指し、デザインをします。