2011.11.13 (sat) / 早稲田大学学生会館 B201
現在の「ファッション」では、大量生産・大量消費に象徴される、いわゆる「ファスト・ファッション」の隆盛に対し、「スロー・ファッション」という運動が指示されつつあります。
「スロー・ファッション」とは、流通に左右されることのない"長く使われるためのファッション"、或いは"服が(捨てられることなく)受け継がれていく過程自体の創出"を指す概念であり、ファストに対する抵抗として捉えられています。
しかし、今本当にすべきことは単に、「ファスト・ファッション」を否定し、「スロー・ファッション」を掲揚することなのでしょうか?
「FAST/SLOW」という二項対立を越えて、ファッションのこれからの在り方を模索するために、今一度、立ち止まって両者を見つめ直すことが必要なのではないでしょうか。
繊維研究会2010Freshman's Showでは「スロー・ファッション」を「人とのつながりを生み出すこと」と定義し、そのきっかけとなる服を提案すると共に、「今、ファスト・ファッションに求めれられていること」に焦点を当てた展示を同時に行う、新しい形のインスタレーションを制作します。
来場される皆様に、これからのファッションについて改めて考える機会を共有して頂くことを目指します。